HATSフォーラム(当時:HATS推進会議)は、1988年の創設以来、通信機器の相互接続性を向上するための活動を四半世紀を越えて継続してきました。その間、LANやインターネットに接続する機器、マルチメディア端末 をはじめ様々な通信機器の普及により人々の生活は著しく様変わりしました。HATSフォーラムが、その活動を通して情報通信市場を下支えすることで、産業発展に寄与して来たことは明らかです。いまやアジア最大級 の展示会となったCEATECへの出展やセミナーの開催をその創設以来継続されているのに加え、近年は光アクセス装置や電力線通信(PLC)への取組み、APT(アジア・太平洋電気通信共同体)/ITU共催の国際的なC&I(適合性、相互接続性)イベントへの出展など活動の枠を広げており、国内ばかりでなくアジア太平洋地域各国からも大いに期待が集まっています。
昨今ではビッグデータ、クラウドコンピューティング等の新しいテクノロジーを用いた情報通信サービスの基盤としてIoTが大きくクローズアップされ、総務省の諮問機関 である情報通信審議会でも検討が始まった ところです。従って、今後IoTデバイスやゲートウェイ等の相互接続性・相互運用性を担保することが国際的な課題となることは間違いなく、国際標準規格をベースとした相互運用性検証プラットフォームとしてのHATSの役割はますます拡大していくものと思います。総務省としてもHATSフォーラムのような民間企業ベースの活動を高く評価し、益々の活躍に期待します。
(注)2019年5月1日に「HATS推進会議」が「HATSフォーラム」に改称したことに伴い、文中の表記について修正をしています。 |