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━ CIAJ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『 QMSを経営に活かしたいあなたに贈る 』 QMS委員会 〜 「2023年度は運営方式を一新し,全ての会員企業でQMS委員会を運営していきます!」 〜 2023年9月8日発行 第101号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CIAJ ━ ≪ 第101号 目次 ≫ ・はじめに ・QMS委員会総会/2023年度体制 ・2023年度の運営方針 ・2023年度からの委員会運営方式について ・2023年度イベント・企画について ・ISO 9001関連の最新動向 〜DX時代のTQM推進に必要な人材・スキルの考え方〜 ・TL 9000コーナー TL 9000 セミナーの報告 ・QKM e-ラーニングサービス 受講者募集のご案内 ・編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●はじめに ─────────────────────────────────────────────── 2023年度も引き続き,QMS委員会委員長を拝命いたしました小島 博樹です。 会員企業の皆様,QMS委員会へのご支援・ご協力をお願いいたします。 さて,2023年度のQMS委員会の活動ですが,2022年度QMS委員会総会時に『QMS委員会 2023年度事業計画』において『QMS委員会の取組み』を説明させていただきました。 2023年度の『QMS委員会の取組み』ですが, まず,「イベント・企画の実施については,会員企業にとって役立ち,参加し易い企画(社会状況,事業環境変化,公益性の観点を踏まえ)をミッションとし,会員企業へ募集を行う.」です。 次に,「会員企業とのダイレクトなコミュニケーション(オンラインを主とする)を定期的に実施し,QMS委員会の将来の活動の方向性や会員企業のご意見・ご提言等について,意見収集するとともに,委員会活動を活性化させていく.」です。 『2022年度の申し送り事項』である「QMS委員会は会員企業の退会が続き,現在の運営体制では活動が維持できない厳しい運営状況にある.QMS委員会は会員企業のニーズや期待に応えるイベント・企画/情報発信等を継続的に実行するため,現在の会員企業と協力し,QMS委員会の運営の見直しを含め,改善し,QMS委員会を維持していくことを目指す.」の対応として,総会にてQMS委員会の運営方式の見直しを含め,会員企業に運営方式案を提案し,採択された運営方式にて,QMS委員会を維持していくこととなりました. 採択された運営方式にて,「会員企業とダイレクトなコミュニケーションを通じて,会員企業にとって,役立ち,参加しやすい工夫・企画(職場で活用できる実践的な講義,気付きを得る『一見の価値あり』の見学先の選定,教育・情報の提供等)を検討し,試行する.」に取り組み,運営を行っていきます。 「異業種見学会」/「QKMアクティブラーニング」/「メルマガ」/「HPによる情報発信」/「QKM e-ラーニングサービスの提供」等にて,会員企業へ貢献していきたいと思います。 今年度も引き続き,QMS委員会へのご支援・ご協力をいただけますよう,よろしくお願いいたします。 それでは,メルマガ第101号をお届けいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●QMS委員会総会/2023年度体制 ─────────────────────────────────────────────── 2022年度のQMS委員会総会については,オンライン(ZOOMを利用)にて,2023/7/28に実施させていただきました。 誠にご多忙な中,当日のご出席もしくは委任状のご提出ともにご協力いただけましたことに感謝の意を表します。 2022年度QMS委員会総会にて,総会成立要件(「QMS委員会規則第8条」 による過半数以上の出席)を満たしていることを確認し,2022年度QMS委員会総会の成立及び2023年度QMS委員会執行へのご承認をいただけたと判断いたしましたので,ご報告させていただきます。 2023年度会員企業数:5社 承認企業数:5社 承認率:100%(承認企業数/会員企業数) ご承認いただいた2023年度QMS委員会の体制は以下の通りです。よろしくお願いいたします。 委員長 日本電気 小島 博樹 副委員長 ー ー 運営委員 日本電気 北村 弘(TC176国内委員会委員) フェロー (元)富士通 吉崎 久博(TIAクエストフォーラム日本ハブ事務局) (元)日立製作所 相澤 滋 会計監事 アラクサラネットワークス 日高 博之 特別委員 (元)ソニー 山本 正 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2023年度の運営方針 ─────────────────────────────────────────────── 2023年度の運営方針は昨年度迄の運営方針を継続し,『QMSの運用やプロセスを改善する』です。また,2022年度からのテーマについても『QMSを変化に対応した運用や運用に必要なプロセスに改善するには』を継続します。 2023年度事業計画の中で,【QMSの目的は,品質保証や顧客満足向上の仕組みの構築とそれを達成するための運用であるが,外圧や義務感としてのISO9001の認証維持や認証維持のための内部品質監査の実施等が目的となってしまうと,それは『QMSの形骸化』と言わざるを得ない.】と説明させていただきました。 数年間続いたパンデミックの中,社会や企業はウィズコロナにてQMSの運用や運用に必要なプロセスを改善しつつ,QMS活動を続けています。 まず,ウィズコロナにて改善したQMSの運用や運用に必要なプロセスに更なる改善が必要かどうか検討し,改善が必要なQMSの運用やそのプロセスとは何か?を考え,継続的に改善を行っていくことが大切です。 また,アフターコロナに向けて,現在のQMSの運用や運用に必要なプロセスをどの様に改善を行っていくか?を考え,具体的に改善を進める必要性が求められていきます。 特に『QMSの形骸化』を感じられている場合,上記についても改善の機会と捉え,QMSの運用や運用に必要なプロセスの改善をご検討いただきたいと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2023年度からの委員会運営方式について ─────────────────────────────────────────────── QMS委員会は2022年度のQMS委員会総会にて,QMS委員会の運営に関するご提案をさせていただきました。 総会では,運営委員会方式から定期会合方式となる運営方式が採択されたことにより,2023年度より,定期会合方式にて,運営していくこととなりました。 定期会合方式は会員企業と定期的に会合を行い,運営・活動していく方式です。 運営委員会方式と異なり,会員企業全体でQMS委員会を運営していきますので,皆様のご協力が不可欠となりますので,よろしくお願いいたします。 第一回目の定期会合について,時期や内容を検討しておりますので,あらためてご連絡させていただきます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2023年度イベント・企画について ─────────────────────────────────────────────── 2023年度イベント・企画については,「異業種見学会」,「QKMアクティブラーニング」等の企画を検討し,実施していきたいと思います。 特に「異業種見学会」はQMSの品質向上や改善の活動に活かすべく気付き機会として,ご活用いただきたいと思います。「異業種見学会」の企画には,まず見学先の選定,下見等が準備として必要になります。 また,「QKMアクティブラーニング」は『QMSの運用やプロセスを改善する』際の気付きの機会として,ご活用いただきたいと思います。 「QKMアクティブラーニング」の企画には,まず講師の選定,実施テーマの選定,講師との調整等が準備として必要になります。 会員企業のニーズや期待に応えるイベント・企画の実現に向け,進めてまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ISO 9001関連の最新動向 〜DX時代のTQM推進に必要な人材・スキルの考え方〜 ─────────────────────────────────────────────── 経産省が,デジタル時代の人材政策に関する検討会での議論を踏まえ,「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」 を取りまとめ,2023年8月7日にプレスリリースしました。「DX時代のTQM推進に必要な人材・スキルの考え方」にも通じる内容のため,ご紹介いたします。 https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230807001/20230807001.html 以下抜粋: (3)生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキル(リテラシーレベル)の考え方 マインド・スタンス(変化をいとわず学び続ける)やデジタルリテラシー(倫理、知識の体系的理解等) 言語を使って対話する以上は必要となる,指示(プロンプト)の習熟,言語化の能力,対話力(日本語力含む)等経験を通じて培われる,「問いを立てる力」・「仮説を立てる力・検証する力」等 また,JSTQB(日本におけるソフトウェアテスト技術者資格認定の運営組織)のカンファレンスが開催されます。TQM観点での「Quality for DevOps」探求の参考方,ご紹介いたします。 今年は書籍「Quality for DevOps teams」の共著者である Rik Marselis 氏の招待講演「DevOpsチームのための品質」がプログラムに組み込まれています。 https://jstqb.jp/prinfo/conference2023/ 開催日時:2023年 9月 25日 (月) 13 : 00 〜 18 : 00 会場:オンライン開催(Zoom) 当日までにconnpassサイト「参加者への情報」欄にZOOMのアクセス情報が表示されます。 参加対象:ソフトウェアの開発・運営に関わる全ての皆様 参加費:無料(事前にconnpassでのお申込みが必要です。) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●TL 9000コーナー TL 9000 セミナーの報告 ─────────────────────────────────────────────── 恒例になりましたTL 9000セミナー「導入コース」を2023年5月26日にTIAクエストフォーラム日本ハブ様とCIAJ QMS委員会で共同開催致しました。 Zoomによるオンライン開催で,当日は15団体46名の参加があり,QMS委員会内部に留まらず, 初参加の方が9名で,ICT業界関係各位に電気通信の品質規格:TL 9000をご理解戴く機会となりました。 セミナー内容 TIAクエストフォーラムの紹介 SCS 9001の概要紹介 TL 9000の紹介 1.TL 9000に関するWEB等の情報の見方 2 TL 9000要求事項の基礎(R6.3) 3.TL 9000測定法の基礎(R5.7) 講師:吉崎 久博 氏, 小林 真一 氏: TIA公認研修機関(株)テクノファ講師 川津 一郎 氏: TIA承認TL 9000トレーニングコース修了 アンケートの結果抜粋: ・繰返しTL9000セミナーを受講することで理解度が更に深まった。 ・TL9000の情報を収集する際に,該当URLで調べる事が出来る様になった。 ・HPの構成など探すのに役立つ情報があっていいと思います。 ・困った時にwebで調べられるのは助かります。 ・ESD教育について事例紹介があり参考になりました。他にも事例紹介があれば助かります。 ・TL9000の動向,ISOとのすみ分けが分かったので参考になった。 今回のセミナーの動画を公開しています。 https://www.youtube.com/watch?v=c8jAUL1LEQA 次回開催は,2023年11月以降を予定しています。 TIA:Telecommunications Industry Association:米国電気通信工業会 米国を本拠とする通信業界のグローバルな団体で,TL 9000品質規格や通信分野の技術基準の制定, 技術研究,米国政府対応を行なっています。 CIAJとグローバルパートナーシップを結んでいます。 TL 9000に関する日本語情報はTIAクエストフォーラム日本ハブのWEBから参照できます。 https://www.tl9000.org/japanhub/ SCS 9001: サプライチェーンのセキュリティに焦点を当てた, 新しい規格です。 ISO 9001と同様に組織における製品やサービスの開発,製造,出荷,保守のライフサイクル におけるサプライチェーンを含んだセキュリティマネジメントに関する要求事項を規定し, TL 9000と同様に測定法も規定しています。 TIAクエストフォーラムが開発し,現在第2版発行に向けて準備中です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●QKM e-ラーニングサービス 受講者募集のご案内 ─────────────────────────────────────────────── QMS委員会では,品質に関わる実践的な知識・ノウハウを身につけていただくことを目的として,2003年よりQKM(Quality Knowledge Meister)というネーミングを冠したe-ラーニングサービスを提供しております。 ここ数年,会員企業からの受講頻度が少なくなっており,会員企業の共有資産を活用しきれていない状況となっております。 【QKM e-ラーニングサービス】は,QMS委員会の会員企業は無償で受講いただけることが一番のメリットです。 【QKM e-ラーニングサービス】の概要は以下の通り,2講座(5プログラム)用意させていただいております。 (1)ISO 9001:2015規格解釈(1プログラム)受講期間:60日 「QMSはシステムであるということ」「マネジメントシステムの本質とは何か」「トップマネジメ ントがやるべきことは何か」といった視点から規格解釈の枠を超えて品質マネジメントシステムを 深く理解いただける内容にしています。 (2)QMS基礎講座(4プログラム)受講期間:各プログラム30日 品質を取り巻く環境の変化や品質管理・品質保証業務の取り扱う領域の変化に伴い,品質管理に携 わる要員に求められる知識・スキルも変化しています。「品質管理概論」は最近の動向を踏まえ, 従来の品質管理に加えマネジメントの要素を取り込んだ内容にしています。 1.品質管理概論 2.統計的方法 3.管理図(見方と使い方) 4.検査業務の進め方 詳しくは以下のURLに記載してありますので,ご参照いただけますようお願いいたします。 https://www.ciaj.or.jp/qms/elearning/ ISO 9001:2015規格解釈はISO 9001:2015規格における要求事項を理解するためのバイブル的な講座です。 ボリュームはありますが,内部品質監査の事務局の方もしくは内部品質監査員の方にとって,スキルアップになる講座です。 また,QMS基礎講座では,品質に関する基礎的な知識を学ぶことができます。 QMS基礎講座は4プログラムあり,各プログラムの受講期間は30日となっております。 4プログラムを受講期間30日で全て受講することも可能ですが,30日毎に1プログラムづつ受講することでお忙しい方も無理なく,受講することが可能かと思います。 QMS基礎講座は新入社員やQMSを学ぶ必要がある社員の教育に積極的にご活用いただければ幸いです。 【QKM e-ラーニングサービス】についてですが,今までご利用いただいたことがない場合は本サービスの内容をまず会員企業の代表の方に受講いただき,社員に進めたい教育内容かどうかご判断いただきたいと思います。 既に今までご利用いただいたことがある場合は,再教育としてご活用をおすすめさせていただきたいと思います。 受講申し込みをお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記 ─────────────────────────────────────────────── 昨年度の第99号の冒頭では『まだまだ新型コロナウィルスの感染症対策は気を緩めくことなく,行っていくことが大切かと思います。』と書かせていただきました。 新型コロナウィルスの感染症法上の位置づけが2023年5月8日から,季節性インフルエンザと同じ五類感染症に引き下げられました。 自身も誤解していたのですが,二類感染症から五類感染症に引き下げられたと思っていましたが,それは発生当初の分類であり,2021年2月に「新型インフルエンザ等感染症」という新たな分類ができており,その分類から感染症法上の位置づけが変わったとのことでした。 感染症法上の分類について,少々調べてみると厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会の資料(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001041576.pdf)に『感染症法の対象となる感染症の分類と考え方』が書いてあり,その資料における分類の考え方には,以下の内容が書かれていました。 二類感染症:感染力及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が高い感染症 五類感染症:国が感染症発生動向調査を行い、その結果等に基づいて必要な情報を国民一般や医療関係者 に提供・公開していくことによって、発生・まん延を防止すべき感染症 新型インフルエンザ等感染症:・インフルエンザ又はコロナウイルス感染症のうち新たに人から人に伝染 する能力を有することとなったもの ・かつて世界的規模で流行した インフルエンザ又はコロナウイルス感染 症であってその後流行することなく長期間が経過しているもの 現在は,新型インフルエンザ等対策特別措置法の対象から外れたことで,厚生労働省のHPにある『新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更後の基本的感染対策の考え方について』には,方針として,以下の内容が書かれています。(https://corona.go.jp/news/news_20230406_01.html) 新型コロナの感染対策は、令和5年5月8日より現在の「法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組み」から、「個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとしたもの」に変更されます。 ①マスク着用の取扱いと同様、主体的な選択を尊重し、個人や事業者の判断に委ねることを基本とする。 ②政府として一律に求めることはなくなり、個人や事業者は自主的な感染対策に取り組む。 政府は、個人や事業者の判断に資するような情報の提供を行う。 上記の内容からは,感染症法上の位置づけは変わりましたが,リスクマネジメントとして,自身や家族,周りの人などのリスクに応じた適切な感染対策を続けることが,現在は好ましいと状況にあるのではと思いました。 さて,今年度からQMS委員会の運営方式が変わり,新たなQMS委員会として活動していきますので,今後共,ご協力をお願いいたします。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ──「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」── * 配信追加は下記にお知らせください。 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp * 発行:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 QMS委員会メルマガ編集部 http://www.ciaj.or.jp/top.html http://www.ciaj.or.jp/qms/(QMS委員会ホームページ) * 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(勝田 秀樹) * 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください! 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