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    「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

「ISO 9000 シリーズ 2008年改訂 具体的に見えてきましたよ!」

                      2005年1月31日発行 第5号

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≪ 第5号 目次 ≫

 ・はじめに
 ・QMS委員会活動紹介(研究分科会)
 ・QMS戦略セミナー報告 〜ソフトウェア品質管理の限界と現場の復権〜
 ・トレンド情報「第3回品質マネジメント規格国際対策委員会報告」
 ・TL9000コーナー「クエストフォーラム ソウル会議報告」
 ・QMS委員会からのお知らせ(分科会・WGメンバ・研究テーマ募集)
 ・QMS委員会の新事務局ご紹介・ご挨拶
 ・編集後記


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●はじめに
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一年で最も寒い時期を迎え,あちらこちらから大雪の便りも聞かれる今日この
頃でありますが,会員の皆様にはいかがお過ごしでしょうか?
今年初めてのメルマガとなりますが,スタッフ一同やる気満々で,皆様へ情報
発信をして参ります。

当QMS委員会は,昨年末に執り行われたCIAJの第1回委員会活動功労者
表彰式において,9件の表彰案件のなかで,会員のCS向上に向けた委員会の
構造改革実現の成果に対し表彰されました。これは日頃の会員の皆様のご支援
・ご協力の賜物と受け止めております。これを励みに更なる会員満足,行政・
社会・公共への貢献ができるよう活動を推進して参ります。

QMS委員会は,1/19に幹事メンバによる2005年度の事業計画会議を行い,
今年の活動を開始致しました。2005年度も情報発信型の委員会活動を継続指向
し,QMS戦略セミナー,メルマガ,等々で皆様のお役にたてるような計画を
策定中です。会員の皆様におかれましても企画に対するご意見やご要望がござ
いましたら是非事務局までお知らせください。

本メルマガについても,よりホットで皆様に役立つ情報をお届けしたいと考え
ております。また,会員の皆様にもご参加いただき,より身近な存在にしてい
きたいとも思っております。こちらについても会員の忌憚のないご意見やご要
望を取入れたく皆様の声をお待ちしております。


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●QMS委員会活動紹介(研究分科会)
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前号のTL9000WGに続いて今回は,「研究分科会」を紹介します。

研究分科会はひと言で言えば,読んで字の如く,QMSの研究を行っている
分科会です。研究分科会では,世の中より一歩進んだ研究を目指し,外部に
対してアンテナを高くするとともに,積極的に外部との交流を行うことで新
しい情報や貴重な情報をキャッチしております。

具体的には,ISO9000シリーズ等の規格を審議している品質マネジメント規格
国際対策委員会に委員を派遣し,最新の規格動向をキャッチするとともに,
ISO規格審議に対し,CIAJコメントの反映を行っています。
この他,2002年度以降,経産省の専門委員会報告書の対応で関連団体と審査
登録機関の情報公開に向けたWGに参加する等,様々な活動を行っています。

また,分科会活動に欠かせない存在が外部の有識者です。
審査登録,品質保証,ソフトウェアエンジニアリング,プロジェクトマネジ
メント,経営工学等様々な分野の方々とセミナーや外部の活動などを通じて
交流が広がり,ご支援をいただいている状況です。

分科会メンバは会員各社の現役ばりばりのパワフルな8名です。
多忙な中の活動につき,メールベースの議論を中心にして,まとめの時には
サンケイビルでディスカッションを行う。
さらに,終わった後はノミュニケーション(?)で,ディスカッションの内容
をさらに自分のものとして吸収し,QMSのキーパーソンになるべく努力を
惜しまない。
こんなスタイルで企業の枠組みを超えて,会員へのフィードバックを常に
念頭におき活動を行っております。

研究分科会は,QMS委員会のポリシーである情報発信型の活動を踏襲した
活動をしています。
少し前の話ではありますが,ISO9000シリーズの2000年改訂の時期にISO9000
をまとめられた,早稲田大学のの棟近先生とのパネルディスカッションや,
適合性認定協会(JAB)と審査登録機関を交えた2000年版対応のパネルディ
スカッションを行いました。
ご記憶の方も多いと思いますが,これらの企画の仕掛け人が実は研究分科会
なのです。

では,現在直近の取組みをご紹介します。
ISO9001の2000年改訂も終わり,一方で厳しいビジネス環境下の中,QMS運用
の成果が問われている時期と考え,「製品およびサービスの質」と「ビジネス
環境の変化への対応」という2つの側面からQMSの在り方をテーマに研究して
おります。

理想のQMSとは,「顧客・パフォーマンスを重視し,ビジネス環境変化に
柔軟かつスピード感を持って対応し,さらにシステムの革新ができるQMS」
と考えております。

これを実現するには,「何が問題か?」,「何をすればよいのか?」今後の
研究テーマとして更に具体化を進めていく必要があります。
会員の皆様もいっしょに参加して,理想のQMSを考えてみませんか? 

今後とも研究分科会の活動に乞うご期待願います。


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●QMS戦略セミナー報告 〜ソフトウェア品質管理の限界と現場の復権〜
             講師:デバッグ工学研究所 松尾谷 徹 氏
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昨年11/29に本年度2回目のQMS戦略セミナーとして松尾谷先生をお招きし
て,以下の内容で熱いご講演をいただき盛況のうちに終了致しました。

 ◆品質管理とは何か
  ■品質管理の歴史
   ・品質管理の誕生
   ・「やわもの」品質管理
  ■バクとは何か
   ・品質管理の対象か?
   ・複式簿記と複式プログラミング
  ■モンキーテストからの脱却
   ・不まじめ型モンキーテスト
   ・まじめ型モンキーテスト 〜マトリックステスト
 ◆現場の復権
  ■PS(パートナー満足)とチームビルディング
   ・モティベーションとは
   ・モティベーションを低下させる環境 〜何が原因か?
   ・どうすれば良いのか

ソフトウェアの品質管理については,現場における問題点とテストの重要性を
お話いただき,テスト手法の基本的な考え方や合理的なアプローチについての
ご紹介をいただきました。また,現場の復権については,プロジェクトにおけ
るモティベーションの重要性についてお話いただき,その中で,プロジェクト
のメンタルな環境やモティベーションを低下させる要因等にも触れられ,更に
モティベーションを維持向上させるには何が必要かをお話いただきました。
全体を通して,エンジニアリングとして捉え,バグを「ばら撒かれた地雷」に
見立てたり,データや図を多用いただくことでわかりやすく説得力のある内容
でご講演いただきました。
アンケート結果でも,ご参加戴いた殆んどの方が業務へのインパクトが大きく
役立ったとの回答をいただきました。

なお,これまでQMS戦略セミナーにご参加戴いた方にはアンケート結果を
送付しておりましたが,この度、以下のURLにて過去のQMS戦略セミナー
のアンケート結果を公表することに致しました。セミナーの内容以外にも会員
企業における品質課題と具体的な取組みなどの情報も含まれておりますので,
ご活用下さい。

 http://www.ciaj.or.jp/ciaj/qms/semi/semi.html


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●トレンド情報「第3回品質マネジメント規格国際対策委員会報告」
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2004年第3回品質マネジメント規格国際対応委員会の結果を報告いたします。

昨年12月に,ISO/TC176のクアラルンプール総会が開催され,参加者より報告が
行われました。主な内容は次のとおりです。

(1) ISO9000アメンドメント(追補)
  DIS投票結果:賛成43,保留3,反対1
    →FDISのフェーズに進めることととなった。

(2) ISO9001見直しの件
  当規格の見直しはユーザ調査結果を反映し範囲は大きく変わらないものと
  なりそうである。2008年をめどに修正が行われる予定。

(3) ISO9004 改訂
  全体を見直す。改定の基礎資料として日本からTR Q 0005を,同様にスペ
  イン,フランスからも資料提案あった。

(4) Performance Excellence Models (PEM)の検討を行っている。
  ※ ISO9004のStepping Stoneとして,プレゼンスを高めるため3つのPEMを
    使用する。
     ・日本:デミング賞
     ・米国:マルコムボルドリッジ賞
     ・ヨーロッパ:ヨーロッパ賞

(5) Communication & User Feedback(規定利用者の期待と必要性の収集)
  次の規格等の顧客満足を把握するためにTC176委員会が行った結果。
    ・調査回答64カ国 941入力
    ・結果:ISO9001 →80%満足,ISO9004 →50%満足
    ・供給者の選定に使用している →565件(60%)

(6) ISO10019 (品質マネジメントシステムコンサルタントの選定及びその
  サービスの利用のための指針)
  FDISの投票があり承認された。
  IS化されることになった。JISも準備中,近々発行される予定である。


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●TL9000コーナー「クエストフォーラム ソウル会議報告」
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昨年末の12月7日〜8日,韓国で開催されたクエストフォーラム主催アジア地域
会議の模様を報告いたします。

会議参加者は,約180名(韓国を主体に,中国,,台湾,日本,マレーシアなど)
日本からの参加者は,富士通,日立,NEC,JAB,JQA,テクノファから計8名。

本会議前日(12/6),クエストフォーラムボードメンバ,発表者,事務局などが
一同に参集し,情報交換と会食を行った。クエストフォーラムとしては,
TL9000をワールドワイドに普及させるのが一つの役割であり,地域動向情報収
集,名刺交換などアジア地域の電気通信業界関係者,審査登録関係者とのネッ
トワーキング作りに余念がない様子であった。
 
本会議。冒頭,韓国の大手プロバイダ「韓国テレコム」がクエストフォーラム
の会員になったことの認証式が行われた。大手企業が会員となることはクエス
トフォーラムとして大歓迎であり,一般には行わない認証式を執行したのは,
その現れと思われる。

ソウル会議での主なテーマ:
【 QuEST Forum Strategy 】
【 QuEST Forum History 】
【 QuEST Forum Workgroup Operations 】
【 TL 9000 Requirements Implementation Guidance 】
【 How to use TL 9000 Registration Management System 】
その他,地域プロバイダやサプライヤからのTL9000体験談や効用の発表があった。

日本人参加者に関連したテーマ:
①【 Asian Registrar and trainer panel 】
  アジア地域の審査機関と研修機関によるパネルディスカッションである。
  パネラーはHKQAA(香港の審査機関),SOLiD Technologies(韓国装置メ
  ーカ),JQA金子氏&佐藤根氏(日本),テクノファ青木氏(日本)。
  質疑では,中国からの参加者が圧倒的に挙手していた。物怖じせず質問
  する姿勢は国民性の現れであろう。
②【 Evolution of QuEST Forum in Japan 】
  富士通・藤井氏。日本での国際的活動は,2000/6月のクエストフォーラム
  横浜会議が起点。CIAJでのWG活動,規格翻訳活動,シンポジュームなど展開。
  2004/9月に日本ハブを設立した。
③【 Adoption and Expectation for TL 9000 】 
    NEC・小林氏。NECのTL9000との関わり,TL9000の効果と期待を発表。

現在,クエストフォーラムとしては,世界戦略の一環としてGlobalWGの主導の
もと,世界4地域構想(北米,南米,アジア-環太平洋,ヨーロッパ-アフリカ)
による地域ハブを立ち上げ,各地域への普及活動を推進しようとしている。
アジア-環太平洋地域ハブは他地域ハブに遅れをとっており,今回の韓国会議を
バネに,アジア地域でのクエストフォーラムの会員増強やTL9000普及を図って
いこうとしている。


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●QMS委員会からのお知らせ(分科会・WGメンバ・研究テーマ募集)
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QMS委員会では,会員企業様からのメンバ,研究テーマを募集しています。

 普及分科会;QMSの普及啓蒙を行う(セミナー開催,情報発信など普及活動)
 研究分科会;QMSの研究を行う(QMSのあり方などマネジメント視点で研究)
 TL9000WG;TL9000の情報収集と会員への展開をおこなう(日本の窓口)

 研究テーマは,QMSに関する具体的研究テーマを提示し,一緒に活動して
 下さる方を募集します。経営品質も視野に入れ幅広く研究活動をしていき
 たいと考えております。

自薦・他薦を問いません!!
一緒に活動して下さる方,研究テーマをお持ちの方,是非,以下のアドレスに
メールを送って下さい。委員一同お待ちしております。

 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp


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●QMS委員会の新事務局ご紹介・ご挨拶
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この1月より,QMS委員会の事務局を担当させていただくこととなりました
CIAJ総務部の菅野と申します。
QMSの活動につきましては,まだまだ不勉強ではございますが,委員会活動
が円滑に運営できるよう,事務局としてできる限りのサポートをして参りたい
と思います。何卒よろしくお願いいたします。


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●編集後記
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第5号はいかがだったでしょうか?

新年第1号も盛りだくさんの内容でお届けしました。
ISO900Oシリーズの改訂も見えてきており,ISO10019もいよいよ発効です。
クエストフォーラムの動きも目が離せません。

今年も益々気合を入れて活動しなければいけないと,メンバー一同身の引き締
まる思いです。QMS委員会では,会員企業の皆様のご満足を戴けるよう,また,
QMS委員会の活動を少しでも皆様に知って戴きたい一心で頑張ります。

今年も昨年に引き続き,QMS委員会をどうぞ宜しくお願い致します。


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──「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」──

* 配信追加は下記にお知らせください。
 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp

* 発行:情報通信ネットワーク産業協会 QMS委員会メルマガ編集部
 http://www.ciaj.or.jp/top.html
 http://www.ciaj.or.jp/ciaj/qmst/(QMS会員専用)

* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(菅野 清裕)

* 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp

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