CIAJ画像情報ファクシミリ委員会では、テレワークが推進されている状況下の中、ファクスのご利用に対して昨年度に引き続き市場のユーザー様にアンケートを行いました。
その結果を共有し、これからもファクスを有効に活用して頂きたいと考えております。
アンケート実施概要
- 全国の20~69歳の男女有職者4000人に対し、複数回答を含む形式で2022年2月に実施
- 昨年度(2021年1月実施)と同様の調査項目、質問内容を改善した調査項目、新たな視点で追加した調査項目に よる、合計20項目の調査を実施
半数近くの方は、現在もファクスを利用
- 半数弱が現在も利用し、まだファクスは現役の通信手段として利用されています。
- 昨年度に比べ、「日常的に使用」+「たまに使用」が、3.8%低下しています。
ファクスで使用している送受信のデータ:業種別
いずれの業種も、報告書・連絡書、受発注書の少なくとも一方は、50~70%を占めています。これらの送受信データは、ファクスが日常のワークフローとして深く浸透している事が伺えます。また、特定業種では、図面データにも活用されています。
昨年度から、特徴ある変化はありません。
便利な点
昨年度、4番目であった「手書き原稿を送れる」が4.0%増加し、2番目になりました。
個々にパソコンがない職場では、手書きでの迅速な利用が可能です。ファクスは簡単操作でかつ確実な送受信が可能である情報伝達手段であり、その利点が反映されている結果のようです。
困った点やあったら良い機能
現在のファクス付き複合機は、クラウド連携や電子メール転送などの機能を搭載している機器は多く、受信文書を自動的にメール転送やパソコンへの転送、クラウドへ登録をする事が可能です。
これらの機能を活用することにより、出先や自宅で受信文書を見る事が可能となり、テレワーク時でも活用する事が出来ます。また、自宅のパソコンからファクス送信を行うことが可能な機種もあります。(転送機能や送信機能等については、利用の複合機の各社のお問い合わせ窓口へ)
*昨年度に比べ各項目、5%以上ポイントが下がり、「その他」の割合が増えており、次回アンケート時は、工夫が必要と 思われる。
送信するときの読取画質の設定は…
ファクスで送信する際、原稿の読み取りの解像度(解像度が高いとよりキレイに読み取る反面、データ量が増加します)の設定について、「より細かく」&「原稿によって」のように、利用者が目的に応じて設定している事は、全体の18.3%となっており、あまり気にされないで利用されているようです。
※運用関与者は、事務機器の運用担当者、および機器の設定等をある程度知っている方です。
外部機器との連携は…
機器の導入関与者、運用関与者の回答となっていますが、クラウドサービス、またはファクスサーバーを利用されているユーザーが一定数以上いる事が把握でき、ペーパレス等での運用等で利用されている事が想定されます。
ファクシミリ利用状況アンケートを終えて
ファクスが日常の業務フローの中で、まだまだ活用されている事や、高速通信のインターネットファクスの認知度が半数もいっていない事、クラウド連携/スマートフォン連携機能の認知度が低いこと等、貴重な結果を得る事が出来ました。
DX推進の中、ファクスは別の情報伝達手段に移行する面もありますが、デジタルデータとして利用し、DXの一部として組み込む事も可能です。このアンケート結果を皆様と共有する事で、何かのお役に立てたらと思います。
画像情報ファクシミリ委員会は、2022年度も有効な調査アンケートを行う予定で活動を継続致します。
調査報告書【概要版】ダウンロード:
PDF:894KB
調査報告書【詳細版】:
CIAJ画像情報ファクシミリ委員会のホームページに掲載しております
https://www.ciaj.or.jp/gazou/index.html#220203
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