「IPイントラネット網PBX間相互接続試験」実施結果について（第13回）～sXGP端末を収容したIPイントラネット網とNGN網の中継接続構成におけるPBX間の相互接続試験で良好な接続を確認～

HATSフォーラム（議長：齊藤忠夫東京大学名誉教授）｢PBXテレコムサーバ相互接続試験実施連絡会｣（主査：遠藤勝範富士通株式会社、事務局：一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会（CIAJ））では、企業の通信コスト削減の施策として注目されている、企業内イントラネット等IPネットワークを利用しての VoIP通信を可能とするVoIP(SIP)プロトコル仕様(RFC3261)について、IPイントラネット網を利用した各製品間での相互接続試験を実施しました。第12回に端末ラインナップしたsXGP端末を使用し、今回は新たな構成としてIPイントラネット網とNGN網の中継(タンデム)接続構成におけるPBX間における相互接続試験を実施し、良好な結果が得られたのでご報告します。

１．試験実施月日

第13回試験　　2020年7月 14日（火）、15日（水）

２．参加企業（順不同）

NECプラットフォームズ株式会社
沖電気工業株式会社（OKI）
株式会社日立情報通信エンジニアリング
富士通株式会社
(機器提供:NECプラットフォームズ株式会社、株式会社NextGenビジネスソリューションズ)

３．試験実施場所

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会（CIAJ）会議室

４．実施体制

PBXテレコムサーバ相互接続試験実施連絡会参加企業に加え、参加企業を公募（2020年7月1日 HATSホームページに掲載）し、試験を実施しました。

５．試験方法

IPイントラネット網（IPv4網）のVoIP（SIP）プロトコル仕様（RFC3261）によるPBXテレコムサーバ相互接続試験実施要領（HATS-P-102-V2.9）に従い、全参加PBX間での総当たり試験を実施しました。

※ sXGP機器はNECプラットフォームズ株式会社、 NGNシミュレータは株式会社NextGenビジネスソリューションズより提供。

６．試験結果

以下の通り、全10項目の相互接続試験を行い、4社間の機器について問題がないことを確認しました。今後PHSの後継として期待されているsXGPが、異なるメーカー間のIP-PBXにおけるタンデム接続構成の環境でも利用できることで、お客様のIP-PBXの活用・導入が進むものと期待しています。

＜参加機器＞
企業名	製品名(PBX)
NECプラットフォームズ株式会社	UNIVERGE SV9500CT
沖電気工業株式会社（OKI）	DISCOVERY neo
株式会社日立情報通信エンジニアリング	NETTOWER CX-01 V2
富士通株式会社	LEGEND-V S100

（機器提供：NECプラットフォームズ株式会社、株式会社NextGenビジネスソリューションズ）

＜試験結果＞
企業名	発信	着信	通話品質	切断	途中放棄	話中	発番表示	サーバ内転送	サーバ間転送	セッション監視
NECプラットフォームズ	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
OKI	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
日立情報通信エンジニアリング	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○
富士通	○	○	○	○	○	○	○	○	○	○