CIAJでは、会員企業および我が国のICT産業全体の振興を目指して、近未来の視点からICTの技術・市場動向を俯瞰し、CIAJの羅針盤として将来の進むべき方向性を示すことを目的に、技術ナビゲーションの調査・検討を進めております。今回は、国内外で本格化しているデジタル・トランスフォーメーション(DX) をとり上げ、「技術ナビゲーション2019」を作成しました。
【技術ナビゲーション2019の要点】
- DXに関わる最新の技術動向、ビジネス動向、国内外の政策/戦略の調査、分析を実施。
- 調査から知見/課題を抽出して世の中の潮流変化を捉え、日本の進むべき方向性を提示。
- Society5.0/SDGs実現に向けたCIAJ会員企業への提言を実施。
1.デジタル・トランスフォーメーション(DX)潮流の調査・分析
国内外の最新のビジネス・技術動向の調査に加えて、政府の施策や海外IT Big Companyのビジネス戦略と日本への影響等を分析し、日本が注力すべき産業分野について検討を行いました。
項目 | 調査・分析実施内容 | |
---|---|---|
1 | DXに係る国内外のビジネス・技術の最新動向 | 注目される国内外のビジネス・技術の新たな動向を調査。 ①5G、②AI、③データ流通プラットフォーム等に注目。 |
2 | 海外IT Big CompanyのIoT戦略と日本への影響 | GAFA、BAT、FANG、MANTなどのハイテク企業の先行指標的な企業の基本戦略と個別事例を取り上げる。 |
3 | Society 5.0 実現に向けた政府の取り組み状況 | DXに係る政府の取組みを俯瞰し、データ活用に関する民間ビジネスの活性化の取組動向についてまとめる。 |
4 | 注力すべき産業分野・事業にフォーカスしたIoT活用サービス、技術 | 注力すべき産業・事業にフォーカスした調査。全分野に係わる重要分野としてサイバーセキュリティを候補とする。 |
注)GAFA:Google, Amazon, Facebook, Apple、BAT:Baidu, Alibaba, Tencent、FANG:Facebook, Amazon, Netflix, Google、MANT:Microsoft, Apple, Nvidia, Tesra
2.DXの進展に伴う潮流の変化と日本が進むべき方向性
DXの進展に伴う潮流の変化として、①ビジネスに対する価値観の変化、②サイバーセキュリティリスクの急拡大、③新たな経済の主体としてのコミュニティの出現、を掲げ、以下に示す日本が進むべき方向性を提示しました。
- セキュリティ投資判断のベースとなるサイバーセキュリティ経済学への取り組みと世界展開
- センサー技術、組込AI技術、エッジコンピューティング技術、ブロックチェーン技術等を活用した個別最適化したサービス・ソリューションの提供
- 異なる業種、システムが連携し多様化する社会的要請に対応できる新たな開発モデル構築
データ流通プラットフォーム規模拡大とコミュニティ形成のイメージ
3.DXの進展に伴う潮流の変化とCIAJ会員企業への提言
調査・分析結果に基づき、Society5.0/SDGsの実現に向けてCIAJ会員企業へ以下の提言を行いました。
●「技術ナビゲーション2019」の全文はこちら[PDF:6MB]
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