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CIAJについて

会長メッセージ

会長会長
森川博之

2020年に国内で5Gサービスが開始され、今後デジタル変革のドライバーとして大きな期待が寄せられています。それを後押しする政府の「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」による5Gの全国展開、Beyond5Gに向けた研究開発の推進、光ファイバの整備やデータセンター/海底ケーブル等のデジタルインフラ整備など、情報通信ネットワークをめぐる動きが活発になってきております。

情報通信ネットワークはあらゆる産業を繋ぎ、そのデジタル化の推進、Society5.0の実現に向けた重要なインフラであり、経済安全保障の観点からも国が守るべき最も重要なインフラの一つとして、まさに国家戦略と位置付けられています。その一方で、情報通信ネットワークは今後ますます不確実性が高まっていくと考えられます。これまでのネットワークの延長の技術だけでなく仮想化、AI/IoTといった様々な技術とその組み合わせにより進歩を続け、グローバルベンダーやプラットフォーマーも含め多くの事業者が次世代の覇権を狙ってしのぎを削っています。こうした中、日本のICT産業の国際競争力を回復させるべく、2030年に開始されるBeyond5G/6Gに向けて、情報通信ネットワークの分野で再び世界をリードすることを目指し、日本の力を結集する時です。

情報通信ネットワークを取り巻く環境は、キャリアと通信機器メーカーだけでなくサプライチェーンを構成する部品、電源、測定器などのメーカー、ソフトウェアやソリューションを提供するベンダーなど多くの事業者が絡み合い、そしてこれを利活用する業界との境界もなくなっています。さらには、国家戦略としての政策もより重要になり、大学や研究機関との連携も今まで以上に強化していく必要があります。このように情報通信ネットワークに関連したステークホルダーは多様化しており、従来の枠組みを超えて繋がっていくことが求められています。

CIAJには元々ICT産業に関わる様々な業種の会員が集まっており、会員各社の多様な技術があります。その技術によってこれまで日本のICT産業を支えてきましたが、これからはそれぞれの技術を繋ぎ、新たな価値を生み出していくこと、その価値で多くのステークホルダーを繋ぎ、巻き込んでいくことがCIAJに期待されています。

2030年、世界をリードする日本のICT産業の実現に向け、「共感」「繋ぐ」「巻き込む」CIAJを目指し、会員の皆様とともに活動していきます。

以上