CIAJでは、会員企業および我が国のICT産業全体の振興を目指して、近未来の視点からICTの技術・市場動向を俯瞰し、CIAJの羅針盤として進むべき方向性を示すことを目的に、技術ナビゲーションの調査活動を進めております。今回はデジタル・トランスフォーメーション(DX)によるスマートシティ実現の方策をとり上げ、「技術ナビゲーション2020」を策定しました。
【技術ナビゲーション2020の要点】
- スマートシティに関わる最新の技術・ビジネス動向、国内外の政策・戦略の調査を実施
- 調査から知見/課題を抽出し、世の中の潮流変化を捉え、日本の進むべき方向性を提示
- DXによるスマートシティ実現に向けたCIAJ会員企業への提言を纏めた
1.DXによるスマートシティ実現の潮流の調査・分析
国内外の最新の技術・ビジネス動向の調査に加えて、海外の先進的な国・自治体の施策やそこに関わるビジネス戦略を分析し、日本が注力すべき産業分野について検討を行いました。
項目 | 調査・分析実施内容 | |
---|---|---|
1 | スマートシティの実現に向けた国内外の施策、ビジネス、技術動向 | スマートシティへの取り組みに関する俯瞰的な全体像をもとに、次世代のモビリティシステム、エネルギーシステムにおける注目事例、それらを⽀える技術、スマートシティ実現の阻害要因等について整理する。 |
2 | スマートシティの国際動向、政府構想、日本への影響 | 海外企業、海外政府の代表的な事例をもとに、国内外のニーズ、意識の違い、留意すべきポイントを整理する。 |
3 | 戦略モデルの整理と今後の取り組みの方向性 | 日本が世界に先駆けて実現すべきスマートシティの形、それを⽀える先端技術について整理する。調査により⾒えてきた次世代のスマートシティの⽅向性、可能性について纏める。 |
2.DXによるスマートシティ実現の潮流の変化と日本が進むべき方向性
DXによるスマートシティ実現に向けた潮流の変化として、①スマートシティ先進事例から学べる公共利用可能なデータベース、共通プラットフォームを構築することの重要性、②電力エネルギー安定供給と再生可能エネルギー促進の両立への期待の高まり、③スマートシティの中核サービスとしてのモビリティの進化、を掲げ、以下に示す日本が進むべき方向性を提示しました。
- スマートシティ実現の戦略モデルとして官民連携、分野横断、マルチレイヤ相互接続を提示
- スマートシティを成功させるにはデータ連携を推進するオープン化の仕組みと安心・安全・公平にデータ利活用できる管理・運用のガバナンスが重要
- スマートシティにおけるICT業界の新たなビジネス注力分野としてスマートエネルギーとスマートモビリティとの連携によるビジネス・エコシステムに注目
スマートシティにおけるエネルギー/モビリティ連携の形成イメージ
※BER:火力等の大規模系統電源、DER:再生可能エネルギー等の分散電源
3.DXによるスマートシティ実現に向けたCIAJ会員企業への提言
調査・分析結果に基づきCIAJ会員企業へ以下の提言を行いました。
●「技術ナビゲーション2020」の全文はこちら[PDF:4926KB]
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